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「いつまでも手が綺麗と言われたい ~女性の手指関節変形の予防~」

2018年4月24日

40歳の半ばころより、朝のこわばり、指をまげると痛みを感じる方を多く見受けられる。男性にはそのような訴えで受診する方はまれであるが60~70歳になると時折そのような患者さんを診るが、趣味でソフトボールをやっているという。更年期女性では、Hot Flush、動悸、発汗などの症状のほか、肩こり、腰痛症はよく知られているが、手指の関節痛はあまり問題にされていない。さて女性が一番嫌う手は変形性関節症(OA)である。指の関節の末端(DIP)が節くれだったへバーデン結節で、閉経前後、指を酷使する女性は年間10万人ぐらいが発症する。その中の20%程度が指の真ん中(PIP)が、同様に硬くはれたブシャール結節を伴う。ピアニスト、手を駆使している学校の給食の中年女性が多い。余談ではあるが、学会で、メキシコ第2の都市グアダラハラに学会で行った折、カナダの病院に努めている先生から男性のピアニストであるアンドレギャニオン(その当時65歳ぐらい)がへバーデン結節で演奏しづらくなっていると聞きました。さて関節リウマチ(RA)は40歳代から50 歳代のこの20年で半数(1万人)が発症する。指の付け根の関節(MCP)の腫れと手首の関節の腫れが特徴である。真ん中の関節もRAでよく認められるが、上記のブシャール結節と合併すると診断が容易ではない。この上記の2つの疾患は更年期女性にみられる頻度の高い疾患で、やがて手の関節の変形を伴い人前では出したくないという。RA患者の男女比は1:4.5でOAでも同様であるがOAはRAの5倍の患者さんがいると推測される。何とかそれらの変形をくい止められないのか?前者の疾患では、整形外科医も内科リウマチ専門医も年のせいで仕方がないといわれてしまう。手背部の皮膚の皴は、首の皴と同様隠すことができない。しかし手の指、手首の腫脹と変形をおさえられる可能性がまだある。早期にホルモン補充療法(HRT)をお勧めする。現在のHRTは乳がん、子宮体がん、血栓症の心配はありません。20年前とは違い50歳代早期から、行えば何ら問題ありません。 PS: 5月中旬に第3冊目の自費出版 "明日を信じて"をお読みください。―今の痛みを和らげ、リウマチにならないよう、寝たきりにならないよう、○○○○○○○○を信じて―  宮地清光(慶宮医院 院長)

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